満月の夜、静かな海をシーカヤックで漂っていると、

音もなく大きなエネルギーを感じることがあります。

それは月の引力で海水が引っ張られ、

潮流となって起きる大きな「うねり」。




海と一体になるシーカヤックに乗ると、

それは直に肌へと伝わってきます。

日々の暮らしのなかでは、なかなか気づかない月のエネルギーですが、

私たち女性もその力に大きく

左右されていることを感じることがあります。






たとえば月のリズムに合わせて訪れる月経。

海水のように、ほとんどが水分で

構成された私たちのカラダも、

月の引力が最大になる新月や満月に、

不要になった血液が引っ張られ、骨盤が開き排出されます。

よく満月の夜に出産が多くなる、

というのは有名ですね。




Kotori 専属の助産師が

オランダで開催された学会に出席したときのこと。

海抜1mのオランダ国内では、

なかでも満月の夜の出生率が非常に高いのだそう。

ここでは自然分娩が当然とされ、

薬や手術でムリに引き出す、という行為が極端に低いといいます。





日本では、その逆で、

現在は、「お盆でスタッフが少ないから計画的に、

薬や機械で分娩しましょう」という

計画分娩が目立ってきています。






本来は受精した時間と同じ時間帯に

熟した木の実が自然に落下するように生まれるのが自然のしくみ。

私もお盆に生まれそうな息子を生むとき、

病院の都合でスケジュールを組まれて

とても悲しい想いをしたものです。




しかし、それとは関係なしに

海の潮汐表の波にそうように陣痛がきて

満月の朝に生まれたときには神秘を感じました。




ふだんの生活でも、

引力が強くなる新月や満月に生理がくると、

血液は自然に排泄されて生理がラクになります。

海から生まれた私たちも、

カラダに流れる血潮が月のリズムと連動したとき、

とても心地よく暮らせることに、きっとカラダが気づいてくれることでしょう。




文責/武内ヒロコ、助産師テイコ



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