チリ・南極区のホーン岬を周ったときのこと・・・
2006年4月30日 wrote
昨日、ブログを書かなくちゃ、と思いながらもテレビを見ていたら、ちょうど「世界ふしぎ発見」で、南米最南端のことが特集されてつい見入ってしまった・・・。
うわあ、懐かしい、と思いながらも、夏の景色のその風景は
私たちが行った厳冬期のものとはだいぶ表情が違ってみえた。
南極にもっとも近い村、プエルト・ウイリアムスから
シーカヤックでさらに南下し、ホーン岬を目指した私たち。
風が強いと聞いていたが、無風状態なのに常に木が斜めになっていることで
いかに風が強いのかを実感したのを覚えている。
雨の降ってくるテント、ビーバーが住む川から赤い水を拝借して調理する料理、
そして漕いでも進まない向かい風。
どれも苦い思い出だけど、21歳の私にはとても衝撃的ないい思い出になった。
怖いものみたさで、岬をアタックするときに一人艇で漕がせてください、
と生意気にいったことも鮮明に覚えてる。
↓ホーン岬アタック前の静かな海にて「ぜ~んぜん、平気。」とまだ調子に乗っている頃。
このあと外洋に出たとたん、すごい波にもまれることとなる・・・。
でもあの波のなかでシーカヤックの機動力に感動できたからこそ
勢いあまって今度は北極までシーカヤックを作った民族に
会いに行くきっかけにもなったのだと思うと、
それはそれで良かったのだと思う。
↓上陸するとまずは木を拾って食事づくり。
時折、ビーバーが集めた木を拝借することも。
↓こっちはグリーンランドにて。
グリーンランドのほうが、まだ文化や民族が残ってて面白いかも。
でも、シーカヤックと出会えたことで、行動範囲がぐ~んと、視野もぐ~んと
広がったのは事実。
自分の行きたいところへ舳先を向けて漕ぐ・・・。
これは私がシーカヤックから学んだ哲学で、普段の生き方にも役立ててます。
自分がしたいこと、向かいたいところはどこなんだろう、
っていっつも模索しながら生きています。
それがないとどこに進んでいるかわからないもんね!
こひろ談