スローフードのパネルディスカッションに行ってきた!

イタリアのスローフード・インターナショナル国際本部長 パオロ・ディ・クローチェ氏が来仙し、昨日、県知事とのパネルディスカッションが開催された。

私も、<無人島レストランへの旅>など「スローフードの旅」を企画していることもあり、興味もあって、チョックラのぞいてきました!

パオロ曰く、
「食のクオリティ」には3つのファクターがあるということ。

1、五感に訴えるものでなくてはいけない
(食べて美味しい、心地よいと思うもの)

2、環境にも良いもの
(食品そのものもナチュラルで、それが環境や人体にも害を及ぼすものではいけない)

3、社会的にもキチンとしたもの
(いい物を作るために安い賃金で働かさせられる等、誰かが犠牲になるようではいけない)

つまり、

●いい物を作るヒトが居て→●価値を判断し高く買うヒトが居て→

●作るヒトにきちんと還元される→●良い物がちゃんと残る




っていうことと私は捉えた。そうだよねー。

私もマネっこじゃないけど、いつもそう思ってたさ!ナイス、パオロ!!

だって「SORAのイベントって、チョット高いよねー」とか言われると

いつも心の中で

「だって良い仕事する漁師さんとか、無農薬の野菜とか、

それを丁寧に調理してくれるヒトとかにちゃんと払いたいじゃん。

だっていい物作るにはお金かかるし、今後もずっと持続してもらいたいも

ん!!」「しかも安いからって悪いもの買ってたら、良い物が残らないし、

段々見つけるのだって難しくなり、ますます高くなる悪いサイクルに入っち

ゃうよー、良い物選んでみんなで買えば安くなる」

って叫んでた、小さくココロのなかでね。

いつもSORA側は赤字だけど、いいものを提供したいと思ってた。



それを県知事の前でパオロは話してくれたので、なんか嬉しかった!

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さらにパオちゃんは(だんだんと親近感沸いてきたのだ)、

そういった食のクオリティとか、味覚の大切さとかを

コドモの頃から楽しく養えるようにしないとイカン!

とまで言ってた。ある味覚テストで、

「目隠しして化学調味料とダシとどちらが美味しい?」と質問したところ

化学調味料の方を選んだ子がほとんどだって!

本質を見極められなくなってるんだよね。

オトナだって、そういうのあると思う。

だからこそ、みんなでゆっくりと食材の味を楽しむSORAのイベントは、

子供にもオトナにも(私にも!!)必要なんだーと、改めて確信しました。

だって、島に直接漁師さんがピザのように魚介類を届けてくれ、

シェフがそれを極上の逸品に仕上げ、

さらには暮れ行く無人島のロケーションでダイニング風に食べるんだよ。

オトナだって、島の夜にオーガニックバーで呑んだりしたら、

そりゃ味に集中できるよね。


私も一時は参加しやすいように、値段下げて、クオリティ下げてって

考えたけど、それって私が本当に伝えたいこと、やりたいことじゃなーい

ってある時気づいて,本質を伝えられるように、それぞれの分野の

プロフェッショナルを尊敬して、その良さやいい物集めて、

それをわかるヒトにだけ参加してもらえればいい、と今では思ってます。



最後に県知事と話をしたとき私は、

「素敵な職人・美味しい食材集めて、無人島でスローフードを楽しむ

イベントを企画してます。これから皆で協力してもらって仙台や東北を盛り

上げていこうと思ってます!」って言ったら、

手をぎゅっと握って、「一緒にがんばりましょう!協力してください!」と

言ってくれた。そんなの口だけだよ、って思うヒトもいるかもしれないけど

少しずつ行政などにも協力してもらって、

東北の食材の魅力とか、楽しみ方のセンスとかを全国に、

そして世界へ伝えられたらいいな。



こうしてまた野望は募るばかりださ。


こひろ談
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