シーカヤックよもやま話。
2007年10月2日 wrote
海にでることは、小さな航海みたいなもの。
あらゆる状況を自分で判断するのが
またシーカヤックの楽しみでもあります。
でもどこの国の海に行っても
私はかならず地元の漁師さんの話を聞いてから
旅にでるようにしています。
三陸の漁師もまた皆おもしろい方ばかり。
三陸では350年も前から伝承される
漁師の「気象警句」というものがあります!
それが今日の新聞に紹介されていました~。
例えば
「戌亥(いぬい)の癇(かん)立つ常南」は
「北西の方向に入道雲が立つ空模様は好天が続く」という意味。
「3月水は脛(すね)割れ水」(3月の海水は1年で最も冷たい)、
「朝雨小博打(ばくち)裸のもと」
(小さな博打のつもりが大負けして裸にさせられるように、
朝雨が降っても日中服をぬぐほど好天になる日もある)など。
警句には、そこで暮らす方が肌で感じ
人間くさいユーモアを添えて表現したものばかり。
シーカヤックをしに色んなところに行って
海は漁師だけのものではない、と言って
現地の漁師さんを尊重しなかったり
漁師さんたちとぶつかって問題を起していくカヤッカーもいる、
とよく聞きます。
全国のいいゲレンデでもシーカヤックが煙たがられたり
キャンプ禁止になってしまったりと
悲しい話も聞こえてきます。
三陸ではなるべくそういうことのないよう
漁師さんとの共生をはかっているけど
いつ誰かがぽっと来て
マナー違反をしてしまうと
漁師さんからみると
シーカヤッカーは全て同じグループにみえちゃうから
「シーカヤッカーは悪い」みたいな
レッテルを貼られちゃうと辛いな~って思う。
やはりそこで生活している方が
何よりそこを一番知っていると思うので
自分たちの航海の安全のためにも
そして
彼らの生活を邪魔しないためにも
その地の漁師と話をするのは
とても大きな意味があると思います。
ちなみに三陸の警句はかなり的中するそう・・・。
昨年の10.6(ジュッテンロク)の気象や温暖化による最近の異常気象以外はね。