Lohas CAMP’07 の旅レポート (本編) VOl.1
2007年8月27日 wrote
▲深い入り江が続く三陸海岸
グリーンランドでは、その地形の複雑さから
今でも村と村を結ぶ道がなく、
その地での有効な移動手段&狩の道具として
かつてQAJAQ(カヤック/エスキモー語)が生まれました。
またここ三陸でも
複雑なリアス式海岸のおかげで半島の先には道路が発達せず、
今もなお、大自然が色濃く残っており
気軽に移動できる
カヤックで旅をするにはサイコーの沿岸です。
そんな自然のエネルギーに満ち溢れた三陸で
スローな移動手段でかつ、
荷物を満載できるカヤックというBAG に、
「マクロビごはん」や、「ヨガマット」を積み込んで
『マクロビ&ヨガ三昧』な旅にでました!!!
参加者は
東京や名古屋、宮城、山形などで働く女性たち6名。
そんな彼女たちと一緒に、
とある白砂の美しいビーチに上陸して
< 食*息*動*想 >をあらゆる面からアプローチしていく
ヨガ三昧・マクロビ三昧の
無添加*生活 4DAYS を過ごしてきましたよ~。
この、自然の恵みをかみしめながら過ごす
Lohas Camp 。
実は、開催にあたり大変たいへん悩みました。
というのもHPにも記載した通り、
昨年の10.6(じゅってんろく、と漁師仲間では呼んでいます)の爆弾低気圧を発端に、
ここ三陸でも異常気象を肌で感じるようになってきたからです。
四季の巡りが今まで通りではないこと、
暑さが異常なこと、数種類の虫が異常発生していること、
台風の進路が温暖化によって異常が起きていること、などなど
数えあげたらキリがないほど
いろんな異常を肌で感じています。
こんな状況のなかで、ソトで遊ぶことは、どんな意味があるのか。
家のなかで、ぬくぬくゲームをしている方がずっと安全♪
って錯覚してしまうほどでした。
でも、今起きていることに目をそむけて
家のなかだけで過ごすことは
自然の大きな流れを無視して、自分の周りだけに気を遣う
「木をみて森を見ず」になってしまう!と気づき、
安全を確保するのに労力がかかってでも、
こんな状況だからこそ
開催する必要性はあるのだと感じ開催させて頂くことになりました。
今回、そんな想いに賛同してくださった森山先生は
生まれてからずっとマクロビ食を続け
高校生のときにヨガに目覚めた面白い方。
そんな森山先生と寝食を共にしながら
食*息*動*想を、それぞれを分けて考えるのではなく
自然の現場で全てをつないで学んでいこう、という想いで
今年も開催に至りました。
だから、全くの無人ビーチのキャンプ中であっても
お食事は全て調味料までオーガニックのものをご用意させて頂きました♪
なかでも夏場だったので日本の伝統的な乾物などが大活躍しました!
▲カヤックに詰められる量が限られているので、日本の乾物は軽くてちっちゃくて便利でした!
水は基本的にそこに流れる豊かな川の水を使います。
▲やさいを洗うのも、砂をかけて皿を洗うにも川は便利!
この水は、山がそんなに高くないのに水が夏でも絶えない不思議な川です。
これでお茶をいれるとうまいんだよね~!
水が木を養い、
木が火を創り・・・・
と自然の摂理である五行論「木火土金水」を言葉だけでなく
実際に肌で感じることができるのも
自然のなかでのキャンプの魅力!
自然のなかではそれぞれが関連をもって営みを続けているのがわかります。
食事は基本的にみんなで協力しながらできるメニュー構成を心がけました^^
なかでも、「ごま豆腐」の葛練りは大盛り上がり!
全員で混ぜることで、みんなの「氣」を込めて精進!精進!
辛い葛練も皆でやれば楽しい作業に!
▲ひとり1回は必ず混ぜ混ぜしたら、すんごくクリーミーなごま豆腐になりました!
今回は一応、砂浴もあるのでプチ断食というカタチにしておりましたが
作る分量がこれまた悩みました^^
というのも、私のこれまでの経験から
人の居ない外国の僻地とか遠征にいくと
人間の本能としてどうしても「カラダに溜めておきたい」症状や危機感にかられ
ついつい、どんな人も、食べておかなくっちゃ、と
ハングリーになっちゃうんですよね。
普段、街のなかでなんでもすぐに手に入る生活から
急に隔離されたビーチで4日間、しかもマクロビ&プチ断食ともなると
精神的にガルルッってなったり、
終わったあとの反動
(反動で甘いものやジャンキーなものを漁ってしまう)のほうが怖い(もったいない)ので
作る量に悩みました^^;
でもLohas Campは、けして修行ではないので(森山先生は修行と勘違いしていたので!)
食べたい方はカラダと相談して食べてもらおう、ということになりました。
▲キャンドルの灯りでロマンチックにお食事です!
▲20日が誕生日のKさんへの、アズキ*ジュレ*ケーキ♪(甘味はレーズンのみ)
楽しみながら密かにカラダのなかの排泄をうながしていきます(笑)
でも結局彼女に切らせた挙句、
「いやいや誕生日なのに悪いね、んじゃ」
といいながらも全員が彼女に配らせてしまった(笑!)
▲お誕生日のKさんは、ヘッドランプがお気に入りで
誰か暗闇で作業していると、すぐさまピカーっと照らしてくれる。
まるで灯台のような人でした・・・ヘッドランプって探検心をくすぐるよね~
キャンプでは、道具も限られるし、なるべく食器を汚すのを少なくするため
一つの道具でなんでもやります。
例えば、ホーローのタッパーですが
味を漬け込んでフタをして保存し、そのまま火にかけて焼き、
冷ましてそのままピクニックへってこともよくやります。
▲家でもこれは便利♪
▲ベースキャンプのキッチンテント。どこかのサファリでキャンプしている感覚だった!
今年はアブが異常発生しているようです~。
16時~18時の通称「アブ*タイム」は
みんな「カヤ*テント」に避難!でもなんで夕方だけ活動するんだろう?
このほか、食材の効能を生かしたお手当て法など
食の延長線上に暮らしがあることを学びました。
書き上げるとキリがないので、これぐらいにして・・・・
下記の
旅レポートVOL2につづく・・・