<水>というモノに包まれて・・・
2007年3月19日 wrote
先日、久しぶりにゆっくりとお風呂に入りブクブクと頭まで水に浸かったときのことでした。
耳が水に浸かったとたん、
急にいろんな音や波動が伝わってきて、
世の中のいろんなものが
<水>という水溶物でつながった感覚になりました。
なんて言葉にしたら、いいんだろう。
足という2点だけで地面とつながるのとは違って、
耳やココロやカラダが、私の全てがいろんなモノにつながり、
水というものを通じて伝わる音や波動。
普段、感じないものをすごく感じさせてくれる繊細な水という不思議な存在。
水溶物という物体にすみずみまで全体が包まれる感じ。
そして、ふと鯨が水中で微妙な波動を感じて進む方向を決めたり
鳴き声で水中で会話をしている話を思い出す。
それほど水のなかは繊細にいろんなものが伝わる、と思うと
水に覆われた海のなかの神秘さを感じずにはいられない。
そして、グリーンランドで現地のエスキモーと一緒に
カヤックで鯨を見に行ったときの会話を思い出した。
モーターボートの音には、鯨は嫌って逃げてしまうけど、
カヤックだと逃げていかないんだよ、という言葉。
細くて小さなパドルで、
ゆるりとした一定のリズムで呼吸するように漕ぐカヤックは
まるで動物のような存在に思えるのだろう。
それにより狩りをスムーズにさせてくれるといい
現代のモーターボートにはない良さをしみじみ話していた。
水のなかでは生きてはいけない人間が、
カヤックによって海の世界とつながり、動物のような存在にもなれるし
海という水溶物からいろんな波動や海の息づかいを感じることもできる。
もちろん、ヒトの体も60%以上がこの水でできている。
それだけ本当は波動も伝わりやすいのかもしれないと思うと
口から発する言葉の波動にも気をつけなくては、と思った。
ありがとう、おかげさま。
この気持ちを忘れないで、
人にも自然にも接していきたいと思う。