たけコラム第5回目 「パドルの選び方」
2006年6月18日 wrote
非常勤スタッフのタケです。今回は前回に引き続き「こだわりの道具は?」の第二弾、パドルの選び方です。
前回はタケ愛用のパドル(「サンワン」)について書きました。
このパドルに出会ったきっかけは、ほとんど「たまたま」。
そのため、あまりサンワンを選んだ理由は参考にならないかもしれませんが、
実は別なところでタケはいろいろとパドル選びに悩んでいた経緯を持っていました。
というのも、あくまで「サンワン」は、タケのシーカヤッキングにおけるパドル。
リバー(川)では、いろいろなパドルを試していたんです。
ところで、一言でパドルといっても、種類はさまざまです。
それは、材質や長さ、そしてブレード(漕ぐ面)の形状やシャフト(棒状の部分)の太さなどによって性格が出るからです。
タケが大学生のころ、よく地元の某カヤックショップに通っていました。
もちろん、それはカヤックの道具を買うためだったんですが、あるとき、川で使うパドルを買いに行きました。
前途の通り、パドルにはさまざまな種類があるので、どれにしようか非常に悩んでいました。
貧乏学生であった当時のタケは、パドルを購入するのもかなり勇気のいる行動。
なかなか決められず、何回もショップにパドルを見に行っては、何十分もパドルの前に立ちという行動を何度も繰り返していました。
そんな行動を目にして、店員さんはいろいろと相談に乗ってくれたのですが、最後には「どうでもいいや」ってな気持ちになってきたんでしょう。
段々アドバイスも適当になっていきました。
「やあ、武内くん、このパドルなんかどう? 安いし、丈夫だしさぁ。
・・・そうそう、このパドル、あまりにも頑丈だから、 スイカ割り にも使えるんだぜ。
好きだろう?スイカ割り。」
いや、別にそんなにスイカ割りは好きでもなかったんです。
が、「スイカ割りもできるんだ」ということに妙に魅力を感じて、結局はこの一言が決定打となり、そのパドルを購入しました。
しかし、いかんせん重たすぎ、瀬でカヤックを漕ぎ上ったりするときなど、かなり疲れました。
かといって満足していなかったかといえば、そうでもありませんでした。
店員さんの言うとおり、問題なくスイカ割りができるほどの十分な強度があったので、それからはスイカ割りのたびにこのパドルを持参していました。
また、料理の時のまな板代わりに使ったり、早朝に仲間のテント入り口に落とし穴を掘るのに使ったり、、、、といろいろ重宝しました。
つまり、当時のタケにとっては、パドル本来の性能よりも、どんなことがあっても壊れないという安心感や、壊れても別にいいやと思える安い価格が重要だったのです。
まあスイカ割の例はかなり極端ですが、結論としては、自分が求めているものは何なのかをまずは見極めることが重要だということです。
次回は、パドルの性格はどこに出るかということについて書きます。