たけコラム「カヤックが欲しい時(その1)」

どうもです。非常勤スタッフのタケです。

前回、自転車の話を書いて、またカヤックの話題からそれそうなので、
今回はカヤックの話。





大学生の頃、シーカヤックではなくリバーカヤックにのめりこんでいた時期があり、
時々行われていたスラロームの草レースに参加していました。

草レースなので、ガチガチの競技とは違い、自分がどのくらいのレベルのものか
チョット試してみたい、という人たちが参加していました。

もちろんそうは言っても、レースはレース、
みんな最新の気合の入ったカヤックを持ち込み、
服装やヘルメットもカッコ良く快適そうなものを身に着けていました。


そんな中、出場するカヤックの中で見た目もボロボロのカヤックを1艇発見。

カヤックのバウ(舳先)はガムテープで補修&補強、
アチコチ傷だらけで、フネのデザインも古いものでした。
それに乗り込んでいる人もボロボロの服装で、そのジャケットさえもガムテープで補修していました。

そんな彼が、スタートをするとスルスルスルと
実にスムーズにゲートをくぐっていきます。



そして職人芸のようなパドリングを見せ、結局最新型のカヤックたちを抑え、
最後には見事に1位を取ってしまったのです。


そんな姿に感動して、彼が着岸するときに声を掛けました。
裸足でカヤックに乗っていた彼は、ゴム草履(!)をカヤックの中から取り出し
それを履きながら「く」の字に曲げた「ウデ」をたたき、嫌味なく言いました。


「要はコレだから」





実は、自転車に浮かれているワタクシ、たけですが、
カヤックに関して最近物欲というものがなくなってきたような気がします。

考えてみると、上に書いたような経験もあって、
「道具に頼るよりウデと体力を上げた方がカッコイイ」
という負け惜しみのような美学を追求しようとしてきたからかも知れません。



しかし、もちろん物欲の対象がもろカヤックという時期がありました。
それも非常に長く

今回、自転車でおおはしゃぎして、なんだかその頃を思い出しました。

今年でカヤック歴が20年目に突入することとなり、
今振り返ってみると、この物欲には幾つかのステージ(段階)があったような気がします。



、、、というわけで、次回の「たけコラム」は
このカヤックに対する思いの変化について書いてみようと思います。

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