自然の現場で感じる「ロハス*セッション’07」 本編1

お待たせしました~

先日、日曜日に開催させていただきました

「ロハス*セッション’07」の

レポートをアップさせて頂きます♪




っとその前に開催するに至るまでの

私のココロの内を話させていただきます。




ちょっと長くなりますが、

どうぞご参加されなかった方もお付き合いくださると幸いです♪





それは、ちょうど1年前の10月。

私たちは、

シーカヤックでしか渡れない絶壁や無人島でのアウトドア*ヨガや

自然の摂理に沿ったマクロビオティックを

大自然のなか体験する

【ロハス*キャンプ】を企画していました。


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まくろび庵さんやヨガの誉田先生など

スタッフ一同、これが実現したら凄いことだね~って話ながら

大変なたいへんな準備を重ね、万全の体制でその日を待っていました。




しかし、開催日の前日に

ちょうど台風が通過する予報となってしまったのです。




漁師の方や、現地のスタッフ、

そして気象予報士さんにまで聞いて情報収集をした結果

これまでの気象的な常識から

台風は低気圧に変わり

弱まって太平洋側へ通過後は晴れるでしょう、ということでした。





沢山の方と

大変な準備をしてきただけに

中止にするかどうかを決断するのは

スタッフの皆と楽しみにしてくださっていたゲストのことを想うと

心がジクジク痛むほど、本当につらいものがありました。




そんななか、

一番遠くからお越しくださる参加者さまの

ある言葉が私のこころを動かしました。

「台風でたとえ何もできなくてもいい、

ただそれぞれの専門分野のスタッフの方や、

同じものが好きで集まったゲストの皆様と食事を囲んだり

ヨガをするだけでも十分です。ぜひ行きたいです」



このコトバを聞いて

3日間とも全て晴れることはないとしても

天候は回復すると予報士さんも言っているし

何より天候がうんぬんではなくて、何をするかではなくて

スタッフの私たちが自然との関わり合いをどう伝えていくか、

が大事なんだと気付かされました。




そこで私は、一番に安全を確保するための手段を確認し

スタッフそれぞれの準備状況を把握し

できる限り快適に過ごせることを確認してから

開催を決意しました。






ところが、

仙台を離れ、北上すればするほど、太平洋に近づくにつれ

低気圧に変わった台風16号は弱まるどころか

強くなっていったのです。




私はこれまでにない

低気圧の変貌ぶりに、天も地もエネルギーに満ちて思わず足がすくむほどでした。





そう、それは仙台に居た方には記憶が薄いかもしれませんが

昨年、『爆弾低気圧』と名称までついた

あの異常気象が起した嵐の第一弾だったのです。



私は、海外や海での遠征で、全ては人間の思い通りにはいかない、

自然のなかや人生においてはホントにいろんな事が起きる、

だから「すべてを受け入れること」を学んできました。

今、目の前にあること、起きることを冷静に受け入れて

ここでできることを慎重に選んでいくことが求めらてきました。



私は、この嵐のキャンプ

(キャンプ=合宿という意味あいです。当日はコテージを確保しました)で、

みんなに凄い状況のなか過ごさせてしまったことを申しわけなく思うと同時に

身近な海でも、地球が悲鳴をあげていることを感じました。





10年前に北極で暮らしていたころ、

余りにも氷が解けるスピードが速まっていくのをみて

動物やエスキモーたちは生活にも影響がでて恐れていました。



私は日本にもどり、温暖化の影響は北極での遠い話だと思っていたのですが

実はもう身近な海でもその異常が起きていたのです。



後から調べてみると爆弾低気圧は

海水温の上昇により、潮目である三陸の沖合いの潮流が変わったため

発生したと言われています。




気温の上昇は肌でもみなさん感じていることと思いますが

それと同時に当然、海の温度も上昇していたのです。

ましてや、分解されずに溜まるゴミや生活汚水等により

海草が死に、三陸でも岩肌がむき出しになっている海岸は沢山あります。




話は戻りますが、

この嵐は私たちに大切なことを気付かさせてくださったのだと思いました。

そういった意味で、ロハス*キャンプとしても

開催した意味はとても深いものと想うと同時に

参加者の皆様からも「地球の物凄いエネルギー(気)を感じた」などの

コトバが寄せられました。




もうこれまでの常識はもうあてにならず

異常気象はそこまで来ていることを

私自身もこのココロの痛みと引き換えに学ばさせてもらいました。




この後も私は沢山悩みました。

異常気象が通年を通して頻発するなかで(その後も爆弾低気圧は2月まで毎月発生した)、

家に閉じこもっていた方が安全なのではないか、と。



でも、すぐにそれは、「木を見て、森を見ず」だと気づきました。

私たちは自然を切り離しては、本当の豊かな暮らしはあり得ません。

自然が健康だからこそ、マクロビオティックも成り立ち健康でいられるし、

自然のエネルギーに満ち溢れるからヨガを通じてカラダが生き返るし、

全ては自然が健康であってこそ、なのだと思います。

自然の異常やメッセージを無視することは恐ろしいことだと思いました。



こんな異常が起きているからこそ、

自然の現状に目をそむけてはいけないし

なにより自然の恵みを生かし慈しむ暮らしを再認識する必要があると思うのです。

もともと生活のなかでもほんの少しの時間でも

自然へのアプローチの手段を見出す機会を作るために

SORAを発足し、たくさんのスタッフに協力を得て

プログラムを企画してきました。




そしてこれから大切なのは、

自分が健康になりたいから、キレイになりたいから、という狭い欲求だけで

自然との関わり合いを持つのではなく、

その先に私たちが存続していくために必要なことがある、

ということに気付くべきなのだと思います。



だからまずは何が起きているのか、

目をそらさずに自然の現場で感じることが大事だと思いました。



ふぅ~、ずいぶん長くなってしまいました!



さて、そんな理由で

ビルのなかで議論するのではなく、映画の世界を客観視するだけでもなく、

いま身近にある自然を五感で感じることが大切だと思います。



実際に私も世界各地で漕いでいたときに衝撃的だったのが

共通して必ず拾う、石油系の女性用ナプキンでした。

あ”~~~~って想いながら

嫌な気持ちになったものでした。

それから、これは自分で処理して欲しいよね、って思い、

今はその気持ちを「布なぷ」普及に託しています(笑!)



こんな風に、あ~自分の使った洗剤が海に流れているんだ、とか

ゴミって分解されずに海に集約して世界を旅するんだ、とか

コトバではない、何かをほんの少しでも実感してもらえたらな~と思っていました。



それが自然の現場での開催にこだわる理由でした。


では本編1 「なぜ開催したのか」はおしまいです。



本編2「当日のレポート」へと続きます。

 
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